SOOG のフラッシュ工法とは
ぼくは、箱型の家具を制作する時フラッシュを多用致します。
フラッシュは、とても優れた構造だからです。
■フラッシュ
木で枠を作り 3mm前後の化粧合板を貼ります。
よく、ハリボテと中傷されまるでその存在を悪の様に叩かれますが…(T T)
まさにそのハリボテがフラッシュです。(笑)
でも手間が掛かります。今、最も注目されている北欧家具、ミッドセンチュリーのアンティーク家具の殆どがそうである様に世界を代表する家具の殆どがフラッシュです。
フラッシュは、その美しい仕上がりの裏に秘密が有ります。
つまり枠を作る為の材です。SOOGは、芯材に天然木を使います。
その他に中にハニカム、電気配線、時には、鉄骨等色んな物を仕込む事が可能です。
他社で安く作られる多くは、木の屑や紙を原料に作られるMDFが芯として製造されています。
恐らくフラッシュ悪いイメージは、ここから来る物だと思います。
フラッシュの利点は、沢山有ります!
1. 軽くて丈夫
ぼくが家具に興味を持ち始めた時、軽くて丈夫が最も良い家具だと聞きました。
軽く作ると言う事は、それだけ知識と技術が必要です。つまり経験です。
大きな家具に成る程重さは、増します。当然です。
その分下台に成る家具は、その重さに耐える事が必要に成ります。
完成時は、奇麗に仕上がっても時の流れで大きく歪み、その機能すら失うのです。
その最も有効な対策がフラッシュです。
その軽さは、家具のデザインに自由を与えてくれます。
・軽い… この軽いが現代社会に取ってとても大事なことだと思います。
引っ越し、模様替え生活の変化に対応し持ち運びも比較的 簡単に行えます。
・丈夫… SOOGでは、中の芯材に天然木を使用致します。仕上がった板は、人が乗っても大丈夫です。
家具は、材と材の接合で成り立ちます。軽さの利点は、接合部への負担です。
極端に甘い接合でも自重が軽いため充分有効な接合に成ります。
全く同じ形の家具が有ります。
片方は、重くそしてもう片方は軽い家具を約2mの高さから落としたとします。
結果どうでしょうか?
日常生活では、あり得ない事ですが引っ越し、模様替え夫婦喧嘩では、あり得る事です…ナイデスネ…w
その昔、完成したデカイ家具を2階から搬入!
みんなで担ぎトラックの屋根に登りながら家具を収めた事が有ります。
その時に起きた事件が先ほどと同じ事件です。
結果は、化粧合板に穴、前面材の欠け。そのまま一時退却しその日の夕方には、納品完了致しました。
この事からフラッシュは、メンテナンスに優れ軽くて丈夫だと分かって頂けると思います。
2.簡単なメンテナンスと拡張性
SOOGで制作した箱形の家具は、リホーム又は、増設が可能です。
フラッシュは、湿気などの環境の変化でその材が大きく狂ったりする事は、有りません。とても安定した材です。日本の激しい気候の変化に最も適した材の一つだと言えます。
フラッシュの板は、化粧合板でサンドイッチし制作しています。そのメリットは、張り替えが可能です。
外の化粧を全く別の樹種に変更出来ます。同様に不意の傷も比較的簡単に貼り替えが出来ます。
同様に扉も天板も簡単に交換が出来ます。
つまり使い続ければ一生又は、1000年でも使い続ける事が可能です。大げさですが大事にすれば容易に出来る事だと気付いてくれると思います。
つまりSOOGのフラッシュ家具は、生物同様に代謝する事が可能なのです。
・拡張性
僕は、制作時ある一定のルールを決めて制作しています。その事で可能に成る事が有ります。
そうです。増改築等の拡張性です。
本棚の上に又本棚とか 天板を挟んでデスク…
引き出し、扉等…
小さな本棚が壁一面の収納棚に変身する事が可能です。
続きは、又今度(・ω・)ノ
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